私は2002年に友人とふたりでソフトウェアの輸入販売の会社を設立しました。
数年後、事業が立ち行かなくなり、途方に暮れている中、
「翻訳でもやろうかな」といった軽い気持ちであれこれ調べていると、
1件だけ風変わりな翻訳会社のサイトを見つけました。
それが長いお付き合いをいただいているトランスマートでした。
トランスマートで翻訳者登録をするには、他の翻訳者登録会社とは異なり、
トライアルを受けるのではなく、簡単な試験だけで登録ができます。
ところがどっこい、この試験が実は大変曲者(失礼!)でした。
試験は何度でも受けられますので、不合格の都度自分で原因を探り、
学習できる人間であれば、必ず合格できます。
もちろん、基本的な翻訳能力があっての話ですが。
試験は3度か4度目にようやく合格したと記憶しています。
その後、ようやく「トライアルジョブ」というものがあることがわかり、応募しました。
そこである程度の実力が認められたようで、
以後は直接トランスマートの翻訳コーディネータの方から仕事をいただけるようになりました。
現在はオープンソースの翻訳支援ツール(いわゆるCAT)を使っています。
ツールを使わない非効率は皆さんよくお分かりだと思います。
駆け出しのころは翻訳支援ツールも買えず、
毎日徹夜のような状態で仕事をしてもなんとか生計を立てられる程度の量しかこなせませんでした。
「も~いやだ!」 「人生に疲れた!」などと思いながら仕事に励んでいると、
そこにある電話がかかってきました。相手は英語で話しています。
そこから思わぬ展開が待っていたのです。
年収は一気に3倍以上。まさにウハウハでした。
これについては次回以降にお話しします。
CATツールはTRADOS Studio 2021およびオープンソースのOmegaTを使用しています。また、一部の海外クライアント用にAcrossの使用経験もあります。 タイプとしましては、特にIT系のマニュアル関連、半導体、化学、医薬、医療用具はお任せください。